Basel-Stadtについて

Basel-Stadt州はスイス連邦にある26州(カントン)の中の一つです。ドイツとフランスとの三国境にあり、強い経済力と多様な文化、高い生活水準を特徴とする地域です。

基本情報

Basel-Stadtは、バーゼル市、そしてリーヘンとベッティンゲンという2つの政治的自治体(Gemeinde)の合計3つの自治体から成っています。州の人口はおよそ20万人、住民の国籍は160カ国に上ります。面積がわずか37平方キロメートルというBasel-Stadtは、スイス最小かつ人口密度が最も高い州です。公用語はドイツ語です。

歴史

Basel-Stadt州は1833年に成立しましたが、その長い歴史は刺激にあふれています。ここには約13万年前の中期旧石器時代にすでに集落が形成されていました。Baselは戦略的に好都合な場所にあったため、紀元前30年にはローマ人がミュンスターヒューゲルという丘の上に軍を配備しました。ここには現在、バーゼル・ミュンスター(大聖堂)が建っています。このミュンスターは元司教座聖堂で、1019年に聖別されました。Baselの州の紋章にBaselの杖が描かれているのはそのためです。これは司教が持つ司教杖を表しています。
1460年にはバーゼル大学が設立されます。Baselは活版や人道主義の中心地へと発展し、16世紀半ばにはイタリア北部やフランスから大勢の移民がこの地へ逃れてきました。人々は絹織りや絹染め物をBaselへと持ち込みました。そこから誕生したのが今日の製薬化学企業です。1833年、Basel-StadtとBasel-Landschaftが武力闘争ののち分裂することになりました。今日、Basel-Stadt州はライフサイエンスに重点を置く、文化、商業、経済の中心地となっています。

風習と伝統

Basel-Stadt州には州民にとってとても大切な風習と伝統がたくさんあり、皆さんにもぜひ知っていただきたいものです。一番に紹介したいのはファスナハト(Fasnacht)です。毎年2月か3月に3日間開催されるため、«drey scheenschte Dääg»「最も素敵な3日間」とも呼ばれています。Baselの秋の見本市(Herbstmesse)は500年以上の歴史を持ち、Baselのクリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)もまた長い伝統に彩られています。クラブや同業者組合、協会などで活動する人が多く、サッカークラブFCバーゼルの試合はいつも人気で、夏には大勢の人がライン川で水泳を楽しみます。